
製品紹介
空気、腐食媒質に対する耐食性が高い一種の高合金鋼です。ステンレス鋼は含有するクロムが空気中で酸素と結合して表面に不動態皮膜を形成し、耐食性が高い。すべてのステンレス鋼が クロムを含有しており、含有率は少なくとも18%以上です。種類によって含有率も違います。
製品特徴
クロムはステンレス鋼の性能を大きく左右します。それは、鋼にクロムを添加して合金になり、表面に非常に緻密なクロム酸化物皮膜を形成し、大気中の酸素と隔離することが出来ます。また、クロムと炭素と結合して安定な状態になり、耐食性をあげます。さらに、クロムを含まれる鋼にニッケルを加えると耐食性がもっと高めっています。これは一般のステンレスにニッケルを添加する主因です。ただ、すべてのステンレスはニッケルを含有するわけがありません。
常用ステンレスの種類及び用途紹介
200シリーズ | ニッケル含有量が少ない | 300シリーズの代替品 |
300シリーズ-301 | 硬度が高すぎないので、加工しやすい。成形品によく使われている。溶接性が優れる | バネ、ステンレスフレーム、ホイールカバー |
300シリーズ-302 | 炭素量が304より多い、冷間圧延によって強度を上げた鋼種 | 建築用装飾用品、ステンレスパイプ |
300シリーズ-303 | 切削しやすい | 自動プレス機、ネジ、ボルト |
300シリーズ-304 | 最も汎用性が高い鋼種。一般には、18-8と呼ばれている。 | 耐蝕容器、食器、家具、柵、医療機器 |
300シリーズ-304L | 低C型、熱処理しやすい、機械的性質が悪い | 溶接材料 |
300シリーズ-309 | 耐高温、抗酸化性が良い | 熱交換器、ボイラー部品、ジェットエンジン |
300シリーズ-316 | モリブデン(Mo)を添加することで、耐蝕性を上げた鋼種 | 食品工業、医療機器等 |